弁護士事務所の活発な議論に臨場感が増す「KAIGIO CAM360」

池田・染谷法律事務所 様

独占禁止法・消費者法とその関連分野を中心としたサービスを提供するブティックファーム(専門特化型法律事務所)として誕生した「池田・染谷法律事務所」。2018年に東京オフィス、2022年には大阪オフィスも構えて規模を拡大しています。弁護士という仕事においては、会議や打ち合わせこそが最重要。リモートワークが推奨される以前より、日本国内はもとより海外ともつないでweb会議を行ってきましたが、「KAIGIO CAM360」を導入してからいっそう満足度が上がったといいます。具体的な使用感を伺いました。

(左から)池田・染谷法律事務所弁護士 今村敏さん、代表弁護士 染谷隆明さん、弁護士 伊藤沙条羅さん

東京、大阪の2拠点に「KAIGIO CAM360」を導入

──「KAIGIO CAM360」を導入された経緯をお聞かせください。

当事務所はソースネクストさんの顧問弁護士でありますので、ソースネクストさんが発売されるプロダクトの広告チェックは日々行っています。そのため、我々はプロダクトのスペックをよく知っています。2018年に東京オフィスをオープンした際、先行で発売されていた360度webカメラ「Meeting Owl Pro」を2台揃えており、360度webカメラの経験者だったので、今回の「KAIGIO CAM360」がハイスペックでコストパフォーマンスに優れているかもすぐに理解できました。そして今年(2022年)大阪オフィスを構えることになったので、ぜひ導入したいと考えました。

――コロナ禍による出勤制限やリモートワーク推奨といった勤務形態の変化も、導入の後押しとなったのでしょうか?

そこは、当事務所は事情が違います。事務所に来るほうが自由活達に議論できるので出勤する者もいますが、我々の事務所は基本的にリモートワークするのも事務所に出勤するのも自由です。

当事務所での働く形態はコロナ禍以前から一貫して変わらないです。そのため急にweb会議をしなければならなくなってバタバタしたなどということはありませんでした。

――つまり、貴所の事業形態においては、web会議に使用する機器が従前より必要であった、ということですね。

例えば、わたしと共に共同代表を務めている池田(毅)弁護士は、よく学会へ参加するために海外へ出張していますので、池田がコロンビア、わたしは東京、ご依頼者様は神戸にいて、web会議でご相談に対応するといったこともありました。コロナ禍の騒動により、結果的に時代の流れが当事務所の業態に合ってきたように感じますが、それに伴ってツールも進化しておりありがたいです。

カメラの挙動がとにかく速い。マイクの性能の良さもお気に入り

――web会議用カメラ愛用者から見て、「KAIGIO CAM360」の使用感はいかがですか?

使用感は非常に良いです。特に人の認識がとにかく速いと感じます。一般的にAIで話者を認識するweb会議システムは、話し始めてしばらくしないと認識しないので、カメラが話者の姿を捉えるころには別の人が話し始めている場合もあり、カメラのフォーカスにずれが生じ、画面には下を向いてうなずいている人が映っていて、音声は別の方の話し声が聞こえてくるというようなタイムラグが発生したりすることもありました。この点、「KAIGIO CAM360」は、声ではなく人物のボディを認識する専用AIチップが搭載されていますから、マスクで顔が隠れていてもちゃんとフォーカスされます。

わたしは、「KAIGIO CAM360」は画角が広いところが良いなと感じました。ほかのwebカメラと比べて、上下にも広く映ります。手元資料を使ったり、身振り手振りで説明をすることもよくあるので、広く映る方が相手に伝わりやすいと感じます。

これまで、当事務所ではマイク内臓のweb会議用カメラであってもカメラとは別に独立したマイクスピーカーを接続して使用していました。その理由はカメラのマイクを使うと仕様上の問題で、相手が話している途中で会話にカットインができないためです。また、カメラのフォーカスに時間を要していると話者の映像も出ないため、映像・音声ともに会話していることが相手方に即座に伝わらない点が課題でした。

この点は非常に重要です。話者へのフォーカスに時間がかかると、会話にカットインしづらくなります。画面に映っているその人が発言を終えないと、話し出せない。他の者が話していることが認識してもらえないのです。ご依頼者様とはもちろんのこと、最近は裁判所ともweb会議が増えました。我々は法律事務所ですから、どんどん活発に議論しなければなりません。我々の議論には、相手の発言を遮ってでも割り込まねばならないことが往々にしてあります。そのため以前は、今村が言ったようにマイクは別で独立させていました。でも、「KAIGIO CAM360」のフォーカスはとにかく速いので、マイクを別仕立てにする必要性は低くなったと感じています。

画面分割が人ごとにきちっとされているので、誰が話者なのかが視覚的にわかりやすいのも良い点だと思います。あと、映像も明るく映るように感じます。ライトを別に準備する必要は感じないですね。

――さまざまなweb会議アプリケーションを使用されるとのことですが、どれでも問題なく対応できていますか?

はい。使用するweb会議ツールは基本的にご依頼者様のご都合に合わせますので、Zoom、Google Meet、Microsoft Teams、Cisco Webex Meetingsなど、主だったものはいずれも使用しますが、問題なくつなげています。

USBケーブルをPCに接続すればすぐ認識するので、まったく問題ないですね。

シンプルな使い勝手は大事なポイントだと思います。ドライバのインストールなどが必要だと、人によってはストレスを感じて使用を避けるようになるかもしれません。

360度webカメラがあれば、ウェビナーにも利点が

――お客様とのweb会議時に使用されてみて反応はいかがでしたか?

先ほど池田が海外から参加するというお話をしましたが、国内でも、クライアントのご担当者が当事務所に来られ、上層部の方は本社オフィスからリモートで参加されるようなケースもよくあります。その際も、スピーディなフォーカス、画角の広さ、クリアな音声はストレスレスで良いです。

わたしの経験から言いますと、プレゼンや講演のような比較的大人数の方に向けた説明をしてほしいというご相談に対して、「KAIGIO CAM360」で対応させていただいたところ、ご不満もなく無事にプレゼンできた例がありました。web会議とするか対面での説明とさせていただくかはご依頼者様からのご希望次第となりますが「KAIGIO CAM360」を使えば、対面での説明と遜色ない説明ができるので、ご依頼者様にとっても利点になっていると思います。

――会議以外での活用事例はございますか?

パネルディスカッションを行うセミナーをよく開催しますが、コロナ禍にある現状ではウェビナーでの開催が主となっています。そこで360度webカメラを使ってみたところ、白熱した議論の様子が本当によく伝わったようでした。画面越しに見ているご参加者にも、議論の熱が届いている。セミナー後のアンケートには、「カメラの挙動が素晴らしかったが、いったいどんなシステムを使っているのか?」というコメントがあったほどです。テレビ中継のスイッチングのように、フォーカスが素早くなめらかに話者へ切り替わるので臨場感が出るのだと思います。

――360度webカメラがウェビナーの質の向上にもつながったのですね。

逆に、リアルのセミナーでは会場の都合などで大きくても200人程度がせいぜいでしたが、ウェビナーだと軽くその倍以上が集客できます。より多くの方に臨場感あるセミナーを提供し、ご参加いただけることは大きなメリットです。

リアルなセミナーにおいては、その場の空気に飲まれてしまう方もいます。ウェビナーでは、自分のペースで話せる利点もあるかと思います。また、わたしは自分が聴講する側にいる場合、聞く側からすると音声は重要だと感じていました。この点360度webカメラは、多人数で話していても音声が聞き取りやすいです。大きな声は抑え、小さな声は増幅して聞き取りやすいようバランスをとる機能も搭載されていると聞いて納得でした。

高機能なAIが、会議への参加意識にも変化をもたらすことに

――「KAIGIO CAM360」をほかの方にも勧めるとすれば、どのようなポイントを挙げますか?

ご依頼者様の立場になって挙げるとすると、人の体をAIが認識するところですね。その場にいる人は、黙っていても分割画面の一つに映ってきます。そうなると、会議に参加していながら発言していない人は一発でわかってしまいます。発言をしない弁護士は会議に必要ないですから、次回からその弁護士は外してほしいと要求することができます。その場の全員を個別に認識する機能は、高く評価されるべきものだと思います。

小規模な会議が日々頻繁に行われる職種にお勧めしたいです。パソコン一つで2人以上を映して参加しカメラから見切れていたり、web会議がスムーズにいかない方はいまだにいますし、会議室にいるみんながPCを開き、同じweb会議に参加し音声がハウリングしたりする場面もありますが、会議室に1台「KAIGIO CAM360」があれば、これらの問題は全て容易に解決します。

確かに大会議室ならハイスペックなシステムが整っていますが、小規模な会議室まではなかなか整備されていないことが多いので、容易に導入できることは重要です。また、AIはユーザーが使用することでどんどんアップデートされて、使うほどに進化していくこともポイントですので、今後も期待したいと思います。